ひつじの日記

”御侍史”なる謎の日本語を学んだ話

東京も寒くなってきたけれど、急に20度を超えたりと、まだまだ気温が落ち着きませんね。

体調を崩して病院に行く人も増えてきそうな季節です。
インフルエンザも例年より流行が早いそうで、体調管理の難しい時期になってきました。

御侍史?

さて今日は、娘の定期健診のために紹介状を書いてもらい、新しい病院へ予約を取ったんですよね。

受付で「予約の宛名はどなたですか?」と聞かれ、紹介状の宛名を改めると—

「小児科ご担当 先生 御侍史」

御侍史?“ござむらいし”…?いや、“みじし”か…?

ひつじ

なんだこの字は見たことすらないぞ!!

受付の方:「これは“おんじし”ですね。」

……そうですか、ありがとうございます。

社会人としてこれは恥ずかしい。悔しいので帰って調べました。


御侍史(おんじし/ごじし)または御机下(おんきか/ごきか)

どちらも手紙の宛名に添える「脇付(わきづけ)」と呼ばれる敬称で、医師を尊敬する気持ちを表すマナーとして、使われる言葉。

  • 御侍史:「先生に直接渡すのは恐れ多いので、侍史(秘書のような立場の方)に託します」という意味。
    例:〇〇(個人名)先生 御侍史
     昔の「侍史」とは、偉い人のそばで文書を取り次ぐ役割の人のこと。
  • 御机下:「先生に直接渡すのは恐れ多いので、机の下に置かせていただきます」という謙譲の表現。
     
  • 主に医師などに宛てた正式な手紙で使われ、いずれもメールなどでは使わない。

医師を尊敬する気持ちを表すマナーの言葉なので、医師以外を対象に使わないそうだ。弁護士や教師の先生などに対して使ってしまうのは誤用とのこと。
起源は古代中国の官職名だそうで、医師への宛名に使われるようになったのは明治期以降、西洋式の「紹介状」文化が定着してからとされているらしいです。

はぁ~、なるほど。
これなら見かけないわけですね。
ちょっと賢くなれた一日でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの役に立ったらいいな。

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