”いま自分が本気で解くべき問い”からはじめよ
今回は、安宅和人さんの名著『イシューからはじめよ』を解説します。
難しそうな本だけど、実はめちゃくちゃ“生活に刺さる”内容です。
まず、イシューってなんですか?
英語の「issue(イシュー)」のことだよ。
本書の趣旨に合わせると「いま自分が本気で解くべき問い」からはじめよ
と解釈すればいいよ
「いま自分が本気で解くべき問いはなに?」
「そもそも問題はそこ?」
と立ち止まって見極めるための“テーマ選び”の技術が本書の主な主張です。
たとえば、仕事が忙しくてパンクしそうなとき、
「どうやったら全部終わるか?」と考えるのは遠回り。
本当に見るべき問いは、「どの仕事が成果に効くのか?」なんですよね。
つまりイシューとは、
「やるべきことの中でも、特に“当たり”の部分を探す技術」だと思ってもらえればOKです。
イシューって、“問題の本丸”って感じなんですね
そう。まず本丸を見つけないと努力が空振りする…ってことなんだ!
「やること多すぎて何から手をつければいいの?」
「頑張ってるのに成果出ない…」
そんな悩みをスパッとほどいてくれるのが、イシュー思考です。
書籍情報
- 発売:2010年11月
- 著者:安宅和人
- ジャンル:思考法・問題解決
|
”イシュー”を見極める7つのポイント
1. まず“何をやるか”で9割決まる
本書の一番大事なところは、かなりシンプルです。
「成果は、問い(イシュー)を正しく選べるかで決まる」
逆に言うと、問いがズレていたらどれだけ努力しても成果ゼロ。
これを著者は「犬の道」と呼んで徹底的に批判してます。
努力の方向を間違えたら無駄な努力に終わってしまうんだ。
無駄な努力…嫌な言葉ですね
著者のリアルエピソード:
外資系コンサル時代、若手が「資料の質」を高めることに必死で、
“そもそもその資料が必要か?”を誰も考えていない現場を見てきたそうです。
結果、チーム総出で徹夜→翌朝「その分析いらないよ」で全て没。
この経験から著者は「最初の問いの選択こそプロの仕事」と確信したとか。
実生活での例
・家計が赤字 →「節約しよう」じゃなく「最大の無駄な支出はどれか?」を見極める
・家事が回らない →「全部やろう」と悩むより「最も辛い家事はどれか?」を見極める
・仕事が終わらない →「作業量増やす?」じゃなく「時間がかかっている作業の棚卸し」
2. “悩む”と“考える”は似てるけど別物
本書の中盤で何度も出てくるのが、
悩む=進まない/考える=進む
というハッキリした線引き。
著者の言葉: 「10分考えて進展しないなら、それは“悩み”の時間だ」
これは外資コンサルの現場感が強くて、 実際に新人は“悩んでる時間”を大量に浪費して怒られるそうです。
考えるって“行き先がある思考”なんだよね。
下手な考え休むに似たり、って言うでしょう
悩みは頭の中でウロウロしてるだけってことなのかな…
実生活の例:
・「家が散らかる…」→悩み
・「散らかる原因を3つ書き出す」→考える悩むより、紙に書き出す方が脳が整理されて一瞬で前進します。
とりあえず誰かに話してみたり、紙に書きだすだけでOKです。
頭の中でだけ考えるのはやめて、いったん頭の中から出して整理するのがポイントです。
3. がむしゃら努力は“最後”にするのが正解
多くの人が「正しい努力の順番」を間違えている、と著者は指摘します。
努力 → 結果 ではなく イシュー選定 → 努力 → 結果
努力は2番手。まず方向性。
著者の例:
“映画づくり”は典型的で、
実は脚本とターゲット選びの段階でヒットのほぼ8割が決まるそうです。
ここを外すと、役者・音楽・機材を最高にしても“駄作まっしぐら”。
方向をミスった努力ほど虚しいものはないよ。
あ…昔ぼくが間違った教材を延々やってた時みたいな…
4. 良いイシューは「白黒つく問い+仮説つき」
良いイシューを作るコツはこの2つ。
- 白黒つく(Yes/No がはっきりする)
- 仮説を持っている(自分の答えの“予想”)
著者の厳しい指摘:
「他人と同じ分析をするのは、プロではない」
つまり、仮説がないイシューは“凡庸で誰でもできる問い”。 差別化できない問いは価値が低いという話です。
仮説がないと、探す範囲が膨大になってしまって結局分析しきれないんだ
片っ端から調べるのは、確かに辛いですね。
よくないイシューの例
◦スタンスが曖昧:「プログラミングスクールを今後どうすればいいのか」という問いは、仮説も判断も含まれず、行動に繋がりません。
◦常識的すぎる:「カリキュラムの内容を改善していくべきか」という問いは、答えがYesに決まっており、調査しても誰も行動を変えないため、常識的すぎます。
◦仮説の設定:ライバルや他の人のやり方と比べて、「自分のやることの何が違うのか?」
これを説明できないイシューは、誰でも真似できる“凡庸な問い”になってしまいます。
5. 一次情報は“脳に重みがつく”
著者が特に強調するのがこれ。
「現場を見ずに仮説を語るな」
ネット記事や統計は便利だけど、それは誰かの価値観が混ざった二次情報。
本物の思考力は「一次情報」に触れることで得られる、と述べています。
著者の象徴的な話:
安宅氏は、北海道の海を初めて見たとき、「本で読んだ“海の広さ”と、実物のスケール感の違い」に衝撃を受け、“知識には体験でしか得られない重みがある”と痛感したそうです。
この“肉体で知る感覚”こそイシュー思考の核。
お店の評判を調べまくっても、実際1回行ったほうが理解度が違いますよね
そうそう。一次情報は“理解のスピードも深さ”も段違いだ。
6. イシューは“視界に置く”ことでブレなくなる
作業に没頭すると、人はすぐ「イシュー」を忘れます。
だから、イシューは常に目に入る場所に置くのが大事。
著者の提案:
・紙に書いて机に貼る
・PCのデスクトップに固定
・作業の最初に「今日のイシュー」を声に出す
“目に見える化”すると判断がブレなくなるよ。
2番でも言ってた、頭の中だけで考えるんじゃなくて書き出す話ですね!
その通り!コツがわかってきたみたいだね!
7. 人生のイシューは“大きすぎないもの”からでOK
「『人生で何をすべきか』という問いは大きすぎる。
まずは“どうやって食べていくか”からでいい」
著者の幼少期の話:
安宅氏は「無人島でも生きられるように」という父の教育方針で育ち、 真冬に薪を割ったり、釣り道具を自作して海に行ったり、“身体で理解する”体験を山ほどしてきたそうです。
この「肉体で覚える思考」が、後のイシュー思考の基礎になったと述べています。
会社勤めがしんどかったら、会社を辞めて生活しよう!とか?
そうだね。いきなり会社を辞めて生きていく!
じゃなくて月1万円副業で稼ぐ!とかかな
まとめ:イシューは“ボスの弱点探し”と同じ
ここまで7つのポイントを見てきましたが、共通しているのは「まず問いを絞る」こと。
イシュー思考は、ゲームでボスの弱点を探すようなものです。
弱点(イシュー)を見つける前に攻撃しても勝てないかものすごく難易度が高くなってしまいます。
まずは「いま戦うべき本当の相手は何か」を見極めること。 これだけで日常の決断スピードも成果も驚くほど変わります。
気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
この記事では紹介しきれなかった深い内容や、図解・事例など、
“読んでこそ得られる情報” がまだまだ詰まっています。
実際に本を読むことで理解が何倍にも深まり、行動に移しやすくなります。
|
【2025年12月1日まで最初の3か月月額99円キャンペーン開催中】
通勤・家事・育児など手が離せない時間が「耳の読書時間」に変わります。
▶︎ Audibleの月額99円キャンペーンはこちら
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの役に立ったらいいな。


