【思考術】習慣化や仕組み化を考えるとき、ECRSに当てはめて考える
整理のための思考術【ECRS】について解説
今回は、私が環境を整えるときによく当てはめる【ECRS】という考え方について、まとめてみます。
ECRS(イクルス)とは?
ECRS(イー・シー・アール・エス。通称イクルス)は、業務改善や現場の効率化で使われてきた考え方です。
製造業の現場改善の中から生まれた考え方で、トヨタ自動車のトヨタ生産方式などでも類似の発想が使われています。
もともとはビジネス用語ですが、私は日常のあらゆる面で適用できる考え方だと思っていて、よくこれに当てはめて考えます。
様々なノウハウ本などを読んでも、本質を整理するとECRSのフレームワークに当てはめていることが多いです。
何かを良くしたいときに、いきなり工夫や努力を足すのではなく、
- E:Eliminate(そもそも、なくせないか)
- C:Combine(まとめられないか)
- R:Rearrange(配置や順番を変えられないか)
- S:Simplify(もっと単純にできないか)
という順番で見直していく、頭文字4文字をとって”ECRS”です。
ECRSの簡単な実例
実例を踏まえて、簡単に見ていきましょう。
あなたは100着の服を持っていて、収納する場所が足りず困っているとします。
ECRSを、もし逆の手順で行ったら?
ECRSを、逆の手順S→C→R→Eの順に行ったとしたら、どういう片付け作業になるか、具体的を挙げてみます。
S:Simplify(もっと単純にできないか)
収納が足りてないわけですから、シンプルに収納ケースやタンスを買い足しすアクションが想定されます。
C:Combine(まとめられないか)
持っているタンスの中の整理整頓や、きれいに並び替えるなど整理するアクションなどが該当します。
トップス別、ボトムズ別、部屋着、外出用とジャンル分けをしていきます。
整理した結果、もしかしたら”S”で例に挙げた収納ケースやタンスは、買わなくても間に合うかもしれません。
この場合不必要な収納ケースやタンスを買ったことになり、お金とスペースを無駄にしてしまいました。
R:Rearrange(配置や順番を変えられないか)
よく着る服を、手に取りやすい位置にポジションを決める。
逆に、使用頻度の低い服を、クローゼットの一番手に取りにくい位置にポジションを決めるなどです。
”C”で例に挙げたジャンル分け結果が、日常の効率に望ましくない配置だった場合、不便な配置を強いられたり再整理の手間が発生することになります。
E:Eliminate(そもそも、なくせないか)
最後に”E”、そもそもなくせないか?です。
100着の服のうち、実は20着は全然着ていない服だったとします。
もし今の例のように、S→R→C→Eの順で作業していたらどうなるでしょうか?
収納ケースを買い、整理した結果収納ケースは実は不必要で、整理したけど使い勝手が悪くて、でも実はそのうち20着は着ていない服だった・・・。
一連の作業にかけた時間・労力・お金をかけて、得られる結果がこれです。
片付けは確かに進みましたが、良い片付けだったでしょうか?
今回は例なので最後まで頑張れましたが、力尽きて途中で挫折してしまうこともあり得るでしょう。
”ECRS”の正しい順だったら?
ECRSの適切な順番で、今の一連の作業を行っていたらどうなったでしょうか?
改めて見ていきます。
E:Eliminate(そもそも、なくせないか)
100着ある服の、20着が着られない服だったのでリサイクルショップに持っていきました。
20着も処分したので、クローゼットに大きな隙間が出来ました。
C:Combine(まとめられないか)
生活導線を考え、よく着る服を手前に配置。
あまり着ない服は手に取りにくい位置に配置することにしました。
”E”の項で隙間が出来ていますので、比較的整理のための出し入れはスムーズです。
R:Rearrange(配置や順番を変えられないか)
大まかな配置は”C”の項でだいぶ整いました。
Cの配置を前提に、よく使う服を手前に、あまり着ない服を奥に整理しました。
Cでほとんど整っているので、作業は多くありません。
S:Simplify(もっと単純にできないか)
ECRの手順でほぼ片付けが終わってしまい、新たな収納ケースなどは不要でした。
よって、Sの作業はそもそもなにも行わずに片付け完了となりました。
習慣化・仕組み化とECRSの相性
いかがだったでしょうか?
逆の手順とECRSの手順を比較することで、どちらが目的に合っているかが分かりやすくなると思います。
本来の、製造業での業務改善フレームワークではなく、日常でも役立つ基本的な考え方なのです。
このブログでは、”習慣化・仕組み化・自動化で環境を整え、生活を望む方向に進める”ということをテーマとしていますが、まさにこのECRSの考え方をしています。
環境を整えるために、様々なアプローチを行いますが、まず試みるのは”なくせないか?”
です。
- まず、やらなくていいことを減らす
- 次に、残ったものを扱いやすくする
適切な順番で改善を試みることで、きっとあなたの望む方向に生活設計ができる事でしょう
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は私の考える生活の知恵について、根底にある考え方を解説してみました。
- 私はこういうフレームを使って考えている
- こういう順番を大事にしている
という前提を共有するための記事です。
いろいろな事例に当てはめることができるため、この方法論を軸に生活をよりよくする習慣化・仕組み化・自動化について、今後も書いていきたいと思います。
今後、習慣や片付け、環境づくりの話が出てきたとき、
「この考え方が土台にあるんだな」と思い出してもらえると嬉しいです。
また、あなたがなにか困ったことがあった時、このフレームワークで考えてみて改善が出来たら幸いです。