0〜1歳の育児は、嬉しい反面「これで合ってるのかな?」という不安もつきまといます。
我が家の子供は現在月齢2か月、経験則ではなく“正しい情報”を集めておきたいと思って、科学的根拠のある育児習慣を整理しました。

なお、病院や助産院で教えてくれそうな基本的なことは、プロに解説をお任せするところですのでこの場では割愛します。

0歳は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、生まれたばかりの時点で大人の脳の”約30%”しかなかった脳は、”たった1年間で約70%”まで成長するそうです。
あらゆる言動に影響する”脳の成長”は後から促すことが出来ないため、乳児期の環境がその後の知能、情動、社会性に一生涯影響を及ぼすことが、研究で明確にされています。


別に私立幼稚園に入れるとか、習い事に通わせるなどではなく、誰でも取り入れることが可能なアクションばかりです。
すべてを取り入れる必要はないですが、大切なのは「少しだけ意識する」「無理のない範囲で続ける」——それだけで十分です。

この記事は、これからの育児に役立つ“月齢別の育児習慣”を、読みやすく説明しながらまとめたものです。
なお、これらは私がエビデンスがあるものを中心にまとめたものですが、”必ずこうあるべき!”みたいなものではありませんし、育児方針によっては違う見解もあるであろうことをあらかじめご承知おきください。


0〜1ヶ月:まずは「安心の土台」をつくる時期

赤ちゃんはまだ世界のことをほとんど知りません。
この時期のテーマはただひとつ——「この世界は安全だ」と感じてもらうこと。
この安心感が健康な発育を促し、特に”脳の成長”に著しい影響を与えます。

”相互作用”を意識して沢山話しかける

赤ちゃんは実は聴覚が発達しており、親の声を聞くと安心します。
ゆっくり・高め・抑揚をつけた「マザリーズ」で話しかけると、より理解しやすくなると言われています。

「マザリーズ」とは、いわゆる赤ちゃん向けの話し方のことで、親が自然に行っている“声を少し高く・ゆっくり・抑揚をつけて話す”スタイルを指します。

絵本の音声読み上げやYouTube動画では、赤ちゃんの興味に合わせて声の強弱を変えたり、表情や視線を共有したりといった“相互作用”が起こせません。
マザリーズは赤ちゃんの反応に合わせて変わるため、学習効果が高いと言われています。

当サイトでは「聞き流し学習」を推していますが、子供のためという観点では「聞き流しだけで代用する」習慣は適さなそうです。少し残念ですが、語りかけの方が圧倒的に価値が高いことは明らかです。

泣くことしかできないからこそ、“すぐ反応”

泣いたら抱っこで安心させる。
これだけで情緒の土台が整っていきます。

※昔は「抱き癖がつくから泣かせておけ」と言われましたが、現在は “泣いたら応答するほうが自己肯定感・情緒の安定に明確に良い” とエビデンスが出ています。

習慣化をテーマとしている当ブログとしては、”抱っこ時間を捻出できる環境”を勧めておきたいです。実際、抱っこしたい気持ちがあっても“家事が終わらない”という現実があって苦しんでいる親御さんも多いように見受けられます。
生活そのものを仕組み化することで、”抱っこ時間を捻出できる環境”が実現できます。

  • ドラム式洗濯機・ロボット掃除機・食洗器の導入:家事の自動化
  • 不必要なものを減らして、掃除時間を削減:家事のミニマル化
  • 育児疲れをスマホで解消しようとしてSNSストレス:スマホ離れの仕組み化

同室で寝かせる

同室で寝る、あるいは目の届く範囲で居ることで、呼吸音や体温が安心材料になります。
安全な環境だからと、別室のベビーベッドに寝かせておくというわけにはいかないようです。
なお、添い寝も良いようですが、0歳児には窒息のリスクがありますので添い寝NGと理解しておられる方も多い印象です。
”添い寝をするなら安全な環境を絶対確保、難しいなら添い寝はNG”という理解。が正しそうですが、一部が独り歩きした模様です。


4〜6ヶ月:模倣と身体の発達が一気に進む

笑顔は“ことばの前のコミュニケーション”

この時期の赤ちゃんは「人の表情」が大好きで、親の顔を観察し、声や口の動きの真似をし始めるそうです。
親が笑うと赤ちゃんも笑う。このやり取りが、言語や感情理解の基礎になります。

体幹が育つので“動ける環境”が大事

寝返りやお座りの練習が始まり、世界が一気に広がる時期。
うつ伏せ遊び・布遊び・ガラガラなどで「できた!」を少しずつ積み重ねていきます。

床にモノが少なければそれだけ赤ちゃんの遊びのスペースが広げることができますので、”モノを床に置かない習慣”を当ブログとしてはおすすめです。


7〜9ヶ月:好奇心が爆発する

ハイハイで自由に動けるようになると、世界は一気に研究対象に変わります。
触る・叩く・口に入れる——すべてが学びの一部です。

探索行動を“止めない勇気”

危険がなければ、やらせて大丈夫。
「やってみる → 失敗する → もう一度試す」
このループが実行機能(考える力)の土台になります。

小さな失敗経験は必要な刺激

積み木を崩す、入らないパズルを試すなど、思い通りにいかない場面こそ成長のチャンス。
親が“先回りして助けすぎない”ことも大切です。

これは、“自分で考えて失敗する経験”が成長の鍵になるのと同じ構造です。
失敗を許さない環境では大人でも安心して挑戦が出来ません。

手づかみ食べも立派な学習

散らかるけれど、
「自分で食べる=自分でコントロールする」という重要なステップになります。


10〜12ヶ月:「伝える」「共有する」が始まる

指差し・共同注視(親と視線を共有する)など、コミュニケーションの基礎が一気に進みます。

名前とことばのつながりを理解し始める

「〇〇ちゃん、大好きだよ」と名前を呼ぶと、
“自分という存在”を認識する助けになります。

指差しには即反応する

赤ちゃんが指したものに親が反応すると、
「伝わった!」という経験から会話の土台が育ちます。

絵本を毎日1冊でいいから読む

リズム・語彙・情緒がすべて鍛えられる“最高の投資”。
特別な教材よりも、読み聞かせのほうが効果が確実と言われています。


0〜1歳全体で大切にしたい習慣

1. ハイハイの期間を十分にとる

昔は「早く歩かせたほうがいい」と考えられていましたが、
現在は ハイハイこそ脳の発達に最重要 と明確になっています。

左右の脳の連動・空間認知など、歩くより学習効果が高い動きです。

2. サーブ&リターン(応答的関わり)

子どものサインに気づき、優しく返すだけで脳の回路が強化されます。

この“サーブ&リターン”は赤ちゃんだけの原理ではなく、大人においても同じ構造があることが指摘されています。“反応が返ってくる安心感”は、人が挑戦を続けるための根本要素です。

3. 過剰な刺激よりも“安心”

早期教育・フラッシュカード・大量の教材などは、0歳児には刺激が強すぎる場合があります。
必要なのは「安全で心地よい環境」と「ゆったりした関わり」です。

4. 長時間動画視聴は避ける

昔は「教育DVDを見せると賢くなる」という意見がまことしやかに勧められていたそうですが、会話が生まれない環境は言語発達を遅らせる と指摘されています。

”動画を見せること自体が悪影響”ということではありませんので、落ち着かせるために動画を使用している親御さんは、無理のない範囲で動画を減らしてみましょう。


まとめ:0歳育児の答えは“安心感”

0歳の育児は、毎日が初めての連続で、不安も当然あります。
しかし、最新の研究を調べてわかったのは、
必要なのは特別な教育ではなく、親子の小さな関わりの積み重ねによる安心感
というシンプルな真実でした。

・よく触れる
・よく話しかける
・よく笑い合う
・失敗する余白をつくる
・安心できる環境を整える

0歳児の成長過程を調べていくほどに、人が“安心して挑戦し、失敗しながら成長していく仕組み”は、大人になっても変わらないのだと感じました。

心理的安全性が無いから上司に相談しづらい
失敗を許容してくれる環境で部下がのびのび挑戦する
コミュニケーション不足で、指導は正しくても伝わらない

赤ちゃんも大人も、“安心できる環境でこそ力を発揮できる”という根本原理は同じなのだと思います。