家計簿で支出を把握してから、固定費を見直した

前回の記事で、収入>支出を作る仕組みとして
”家計簿アプリ”を紹介しました。

家計簿をつけてみると、
毎月ほぼ同じ金額で引き落とされている支出と、
月ごとにブレる支出が、はっきり分かれて見えるようになります。

この状態になると、
「一度決めれば、その後ほとんど考えなくていい支出」が見えてきます。

支出は大きく分けると、
固定費と変動費の2つに分けられます。

固定費は、毎月ほぼ同じ金額で自動的に発生する支出。
変動費は、生活の仕方によって金額が変わる支出です。

いきなり支出を減らそうとすると、
金額の大小やイメージだけで判断してしまいがちです。
それを避けるために、まずは家計簿で支出を並べ、
固定費と変動費を分けて見るところから始めました。

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固定費を、順番を決めて見直した

金額の大きさや、見直しやすさ、
一度決めたあとの「楽さ」には差があります。
そのため、まとめて変えるのではなく、
手を付けやすいところから順番に見直しました。
人によって支出の偏りは違うため、
全員に共通する順番があるわけではありません。

日々見直しを考えなくてはいけない変動費と違い、
固定費は、一度決めればその後の判断がほとんど発生しません。
だからこそ、「固定費をどれから見直すか」で、
家計管理の環境が大きく変わります。

具体的な順番を、次で整理していきます。


見直し効率の大きい、固定費ランキング

【1位】住居費(家賃・住宅ローン・車)

住居費は、固定費の中でも見直しの恩恵が大きくなりやすい項目です。
一度見直すと、その効果が毎月積み上がります。

とはいっても、
引っ越しや住宅ローンの借り換えは、
他の固定費に比べると、どうしてもハードルが高くなります。

私の場合は、
田舎出身で「車は手放せない」と思い、
駐車場代の安い郊外に住んでいました。

しかし、車が不要な街中に住み替え、
必要なときだけレンタカーを使う形に切り替えました。
家賃自体は以前より上がりましたが、
車の維持費と合わせて考えると、
毎月の固定費は相対的に下がりました。

住居費は、生活スタイルや家族構成によって、
正解が人によって大きく異なり、見直すのは大変です。
ただ、その分、見直しの恩恵が大きいのも事実です。

「住む場所なんて変えられない」と最初から決めつけず、
生活スタイルごと変える選択肢も含めて、
「いずれ見直す可能性がある固定費」
として、頭の片隅に置いておくだけでも十分です。

https://hitsuji-note.com/car-necessary-monthly-cost/

【2位】保険

保険は、
人によっては数万円単位で恩恵が出る、
影響の大きい固定費です。

内容が分かりにくく、
「安心を買うもの」という言葉を理由に、
必要以上に手厚くなりやすい側面があります。

結婚や出産といったイベントをきっかけに、
医療保険・生命保険・貯蓄型保険・学資保険など、
複数の選択肢が一気に並びやすい固定費でもあります。

私自身も、結婚を機会に
生命保険と貯蓄型保険を契約していました。
当時は「必要なもの」だと思っていましたが、
お金の整理を進める中で、
我が家には必要なかったと数年経って気付き解約しました。

保険は専門性が高く、
内容を十分に理解しないまま契約してしまいがちです。
もし、自分が入っている保険について、
何を目的に、何に備えているのかを説明できない場合は、
見直しの価値はあります。


【3位】通信費(スマホ・自宅の固定回線)

このあたりから、
見直しの難易度はだいぶ下がってきます。

通信費は、
見直しやすく、効果が分かりやすい固定費です。

スマホ代やネット回線は、
毎月必ず発生する支出でありながら、
一度見直せば、その後ほとんど触らずに済みます。

料金プランや回線の選択肢が多く、
昔の契約をそのまま使い続けているケースも少なくありません。
その結果、
使い方に対して割高な状態で
固定費として定着してしまいがちです。

実は私は、元携帯ショップ勤務でした。
その経験から、
少し整理するだけで負担を下げられるケース
多く見てきました。

通信費は生活インフラであり、
利用していない人はほとんどいません。
この作業は、住居費や保険に比べると負担が小さく、
短時間で終わる割に、効果をすぐ確認できる分野です。

また、事業者の都合やセット割によって、
結果的に割高になっているケースもあります。
純粋な料金だけを見ると、
必ずしも「まとめた方が安い」とは限らないので
セット割などを組んでいる方には、特に見直す価値があります。

住居費や保険といった、
難易度の高い見直しに入る前に、
手を付けやすい固定費として、この位置に置いています。

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【4位】サブスク・オプションサービス・定期購入

これらは、
初月無料、解約し忘れ、重複するサービスを契約してしまったなど
気付かないうちに不必要な契約をしたままになっているケースが多いです。

動画配信サービスを契約しているのに、主に見ているのはYouTube
定額使い放題なのに、利用するのは年数回で、単発で利用したほうが安い
スマホの契約時に、オプションとして契約を勧められる、などがあります。
これらは毎月自動で引き落とされていきます。

問題になりやすいのは、
「使っていない」「今は必要ない」状態でも、
お金を使っている実感もなく、解約のきっかけがなく、そのまま残り続ける点です。

この項目は、支出が可視化されていないことが原因なので
家計簿アプリを導入することで、なにに使っているかは比較的見つけやすいです。
気付いてしまえばあとは解約すればいいだけなので、
契約内容を深く理解する必要がなく、短時間で判断できるのが特徴です。

私は、
今の生活で本当に使っているものだけを残し、いったん全部解約しました。
必要だったらまた契約すれば済むので、リスクはほとんどありません。

迷ったら一度解約してしまい、不便を感じたら再契約をすれば十分です。

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【5位】会費・月額サービス

サブスクとは少々違いますが、会費や月額サービスも
比較的着手しやすいジャンルです。

本項目の具体例は、
ジムやオンラインサロン、学習サービスなどを事例として挙げています。
せっかく契約したからと、もったいなくてやめられない、
2年縛り契約になっていて、期日が来ないと違約金が発生してしまうから解約できないケースが多いです。

私の場合は、
ジムに通ってマシンやプールを利用していた時がありましたが
市町村の公共施設にあるマシンや、市営プールで十分でした。
都度支払いが必要ですが、月額会費よりは圧倒的に安かったです。

違約金が発生するからとやめられない意見をよく聞きますが、
違約金を発生しない月を待つまでの料金>違約金となるケースがほとんどです。

ただ、なんでも解約すればいいものではないでしょう。
○月までに△△を習得する!と期間を決めて、集中して取り組んだ方が
有益なこともあると思います。

利用頻度から契約を継続する価値があるのか?
割高でも単発支払いの方がトータルでは安くないか?
無駄にハイクオリティなものではなく、安価な代替え手段はないか?

一概に解約するのが正しいとは言えないですが、
支払いがダラダラと続いてしまいやすいジャンルといえます。


【6位】水道・電気・ガス(変動固定費)

水道・電気・ガスは、
固定費ではありますが、月ごとに金額が変動します。
私は、固定で発生するものの金額が変わるため、
**「変動固定費」**と呼んでいます。

この項目については、
見直しの余地はあるものの、
他の固定費と同じ考え方で扱う必要はないと考えています。

理由は単純で、
こまめな節電・節水といった努力が、結果につながりにくいからです。

例えば、
電気をこまめに消したとしても、
近年はLED照明が主流になっており、
節約できる金額は体感できない程度に留まります。
努力の割に効果が小さく、
判断や我慢が増える一方で、
家計全体への影響はほとんどありません。

この項目でやるべき見直しは、
日々の行動を管理することではなく、
影響の大きい部分に絞って知識を持つことです。

照明をこまめに消すことよりも、
電気代への影響が大きい冷暖房器具について、

  • 無駄を生みやすい使い方を避ける
  • 設定温度を過剰にしない
  • 服装や飲み物で調整する
  • 定期的なメンテナンスで効率を下げない

といったポイントを押さえる程度で、
十分に改善を図れます。

電力自由化やガス自由化によって、
料金プランや事業者を選べるようになりましたが、
私はこれを積極的に勧める立場ではありません。

料金体系が複雑だったり、
使い方によってはかえって割高になるなど、
必ずしも現状より安くなるとは限らないからです。

「自由化=必ず安くなる」と考えず、
条件が合うかどうかを整理したうえで、
検討する対象として扱うくらいがちょうどいいと感じています。
固定費の見直し対象としては、一番下に位置づけしました。


まとめ|家計の改善はまずは固定費から

いかがだったでしょうか?

私は固定費を見直して無自覚な支出を抑えたことで
収入>支出の状態を無理なく作ることができました。

今回整理したのは、
家計に与える影響が大きい固定費を中心に、
全体を見渡しやすくするための一覧です。
環境や状況によって、手を付けやすい場所は人それぞれ違います。
気になるところから、ひとつずつ手を付けてみてください。

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