まえがき:~なんとなく散らかっていく~


片付けても、また徐々に物が積み上がり、
似たようなデザインの服をまた買ってしまったり、同じ役割のアイテムが複数あったり。
片付けようと思っても、どこから手をつければいいの?という状態になって、大晦日の直前に一生懸命片付けて、でもきれいには片付かず自己嫌悪…。

こひつじ

ぼくは片づけが苦手な性格なんで、仕方ないですよ

ひつじ

いやいや、性格が原因とは限らないよ?

多くの人が悩むこの問題は、「捨てられない性格」や「収納力の不足」が原因ではありません。
本質はもっとシンプルで、「どれを残し、どれを手放すのか?」の”持ち物のルールが決まっていない”ことが原因なのです。

この判断基準が曖昧なまま片付けても、きれいに片付くことはありません。
大掃除をしたとしても、数週間もすれが元通りになってしまうでしょう。

しかし、逆に言えば——
”持ち物のルール”さえ決まれば、片付けはほぼ自動化できる んです。

モノを減らすことは、言い換えれば「何を残すか」を選ぶ判断基準が問われます。

行動デザイン学では”マイクロハビット(小さな習慣)”と呼ばれる継続力を高める理論があり、行動を継続させるには「大きな片付けではなく、小さなルールが効果的」とされています。
本記事では、小さな習慣に着目した「散らからない人が必ず持っている3つの”持ち物のルール”」
を紹介します。

これらは感情ではなく“機能”で判断するため、一度身につければ迷いが激減します。
今日から片付け作業の負担が軽くなる「基準」を学んでみましょう。

片付いていないことによるデメリット

ひつじ

大前提の、片付いていないデメリットを整理しておくよ

片付いてないということはなんとなく良くないことだと理解できると思いますが、具体的になにが良くないのでしょうか?
最初に片付いていないデメリットをいくつか挙げてみます。

具体例
  1. モノを探すことに判断力が奪われ、大切な判断がしづらくなる
  2. モノを探す時間が無駄
  3. ホコリやカビが生じやすい環境になり健康リスクに影響
  4. 既に持っているものを購入してしまう無駄買いリスク
  5. 保管スペースを確保することによる生活スペースの圧迫

ざっくり挙げてみましたが、こんなところでしょうか。

人間には意志力(ウィルパワー)と呼ばれるエネルギーがあり、これが消耗することで大切な意思決定に支障をきたす”決断疲れ”、”認知負荷”と呼ばれる論文があります。
また、心理学では”幸福のパラドックス”と呼ばれる”選択肢が多いこと幸福感を損なう”との研究結果もあり、モノが多いことは必ずしも幸福には繋がりません。※諸説あり

散らかってて掃除が行き届かず、埃っぽい環境で暮らして花粉症なんてこともあるでしょう。
私の身の回りは比較的片付いていると自負しますが、実はアレルギー性鼻炎持ちなのでハウスダストを嫌って片付けの技術を勉強し、気付いたら”持ち物のルール”を形成するに至りました。

有名な本なのでご存じの方もいると思いますが、世界でシリーズ700万部突破の近藤麻理恵さんの著書”心がときめく片付けの魔法”は私のお気に入りの一冊です。

by カエレバ

散らかる原因は「捨てられない」ではなく「残す基準が曖昧」

片付く条件は

持ち物のルールを明確に持っている
この一点に尽きます。

逆に言えば、散らかる条件というのは

持ち物のルールが曖昧なままモノを持っている

たとえば、

  • いつか使うかも(でも具体的な時期はわからない)
  • もったいない(でも使ってない)
  • 高かったから(でも使ってない)
  • まだ使えるから(不便な道具で自分の生産性を落とす)
  • とりあえず置いておく(片付けるか否かの判断放棄)

このように「残す理由」が曖昧な感情ベースだとどんどん増えていき、収納の容量と気持ちの余裕を同時に奪っていきます。

一方で、
散らからない人は“持ち物のルール”を明確に決めています。
だから迷わないし、判断も早い。

これはセンスや性格ではなくルールの問題なので、片付けられないのはけしてあなたが悪いわけではありません。ルールが良くないのです。


残すべき物を判断する3つのルール

散らからない家の人は、
「残す理由」が明確でブレません。

ポイントは 感情ではなく“機能”で判断することです。

以下の3つを満たさない物は、新品だろうが高かろうが手放すことを検討していきます。
これを繰り返すだけで、自然と手元から減っていきます。


① 生活の質が上がるか(機能性で判断)

残すかどうかの一番の基準は、
“持っていることで生活の質が上がるか” です。

  • 探す時間が減る
  • 家事の手間が減る
  • 動線が短くなる
  • 管理が楽になる

こういった“生活の快適度”が基準になります。

感情ではなく“機能”で判断するからこそ、ブレが出ません。

ひつじの結局使ってなくて捨てたものの例
  • 100円ショップで買った、めったに使わない料理の便利グッズ
  • 不必要な服を保管していたクローゼットの衣装ケース
  • 抽選で当たったストレッチアイテム、健康器具

完全に主観の意見ですが、100円ショップには近寄らないようにしています。
100円ショップで買ったものって、数回使ったら触らず捨ててる気がするんですよね…。
捨てるくらいなら、ちょっと高くてもちゃんと使うモノを買うようにしてます。
唯一認めているのは、iPhoneのガラスフィルムとケースです。傷の保護だけが目的なので、汚れてきたら遠慮なく買い替えてます。

② 使用頻度が「基準値」を超えているか(データで判断)

散らからない人は「使ってない物は所有しない」というシンプルなルールで動いています。
そこには、新品だとか高かったなどは関係ないのです。

セールで安く買えたけど着ていない服、高かったけどもう自分に似合っていないブランドものなどが凡例です。

例えば、具体的には「基準値」の例としては

  • 最後に使ってから1か月以上経過しているか
  • 1年以上着ていない服
  • 最後に使った日を思い出せるか

使用頻度を数字で見ると、迷いが一気に消えます。

ひつじの基準値の例
  • 上着の枚数は5着まで。ひとつ買ったらひとつ捨てる。
  • ”安いから”が購入理由なら買わない。高確率で使わなくなる。
  • 不用品は5,000円以上で売れるならメルカリへ、売れないなら捨てるor中古ショップに持ち込む(金額は気にしない)
  • ストックは最低限しか買わない。多過ぎるストックは、安いけど保管に気を遣う(洗剤を水に濡らしてダメにしたときは泣きました)

③ 代替手段がないか?(再現性で判断)

最後の判断軸は “唯一性” です。

  • 他の物で代用できる
  • レンタルで済む
  • 写真やデータで代替できる

こういう物は残す必要がありません。

「今ここにしかない価値があるか?」これだけで判断が明確になります。
また、以下のようなものは”唯一性”がありますから残す価値があるでしょう。

・二度と手に入らない物
・身体的フィット感が突出している物
・代替不可能な“物語性”を持つ物

ひつじの再現性の例
  • オーブン対応の底の深めのフライパン。
    小さいフライパン、鍋、グラタン皿が出番が無くなりました。
  • 家電などの取り扱い説明書(大体HPに公開されてる)
  • 靴下を無印良品で5セット同じものを購入し、他はすべて処分。
    左右合わせる必要もなく洗濯がめちゃくちゃ楽です。
  • レシートや領収書は写真で一応保存。
    家計簿アプリを使用して、金額は把握。
  • 職場で貰ったお手紙や記念品は、写真を撮って所定のフォルダに保存。
こひつじ

思い出の品を捨てるの?さすがに寂しくない?

ひつじ

とにかく捨てるべきとは言わないよ。
賛否あるのは理解できるけど、対策もあるから心配しないで。

お手紙系を捨てるのは賛否あると思いますが、内心では捨てたいと思ってるけど気持ちが邪魔して所有されるのも、プレゼントしてくれた人に悪いと思うんですよね。

思い出は心に刻み、感謝とともにさよならしてます。
ただし、幸いなことに無駄なものを捨てていくと、わりとスペースって余るんですよ。
いつかは捨てることを覚悟しつつ、今はまだインテリアとして部屋の片隅に飾られています。

逆に言えば、”大切な記念品”を残したいなら、残す理由が曖昧なものはやっぱり所有すべきではないんですよね。


3つのルールが、迷いが消す構造を作る

物が減らないのは、判断基準が曖昧、または複数あるせいです。

たとえば
「思い出だから…」「でも使ってない…」
といったように、左右に揺れる。

しかし基準を3つに固定すると、
迷いはゼロになります。

  • 感情ではなく機能
  • なんとなくではなく使用頻度
  • 価値ではなく唯一性

これらが揺るがない軸になり、決断に悩む時間そのものが消えます。


明日から使える「残すかどうか」の即決フロー

3つの基準をそのまま使うと、
判断フローはこうなります。

① その物が果たす“役割”を言語化できるか  
② 過去30日/過去1年の使用頻度を満たしているか  
③ 代替手段が本当にないか  
→ いずれか1つでも × なら「残さない」

役割・頻度・唯一性。
この3つで判断すると、
家の中は自然と必要な物だけに絞られていきます。

ひつじの主観:モノを持つときの絶対のルール

”3つの持ち物ルール”いかがでしたか?

最後に筆者の主観ですが、3つのルール以前の”たった一つのルール”も付け加えておきます。
それは・・・

”自分にとってのお気に入りの一品か?”

元ホストで有名なローランドさんは何億と稼ぐお金持ちなのに、1,900円のユニクロのパンツしか履かないそうです。
お気に入りの一品は金額で計るものではないから、機能性とデザインで自分が気に入るものを突き詰めた結果、ユニクロのパンツに行きついたそうです。

先に紹介した”近藤麻理恵”さんも、捨てる基準に「手に取ったときにときめくかどうか」と語っています。
スピリチュアルなことだと本人も呆れていましたが、そうとしか表現できないと語り「ときめくかどうか」の判断基準を推されており、私も深く同感です。

私の身の回りのあらゆるものは”お気に入りの一品で固める”というたった一つの絶対ルールを持っています。”お気に入りの一品”が決まっているものは、いつでもそれを使用して身に着けます。

ひとつひとつのアイテムが自分の機嫌をとって、鼓舞してくれるモノであり、私は効率重視の人間なので”お気に入り”を使用することが最も生産性高く過ごすことができるのです。

”お気に入り”という軸を持っているので、”お気に入り”でカバーできない要素を補うようにその他のアイテムは構成するので無駄が生まれにくい仕組みにしています。

お気に入りの一品はそう簡単に見つかりませんし、コロコロ変えてはいけません。
一言で言うと、”愛”ですね!
時間をかけて、愛するお気に入りに囲まれた生活が、きっと最も幸せなんじゃないかなと完全主観で思っています。

ひつじ

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの役に立ったらいいな。

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