今回は、”軽度の脱水症状”によって、
身体のパフォーマンスが低下する話をまとめました。

軽度脱水症状は、熱中症などと違い、
本人が自覚しないまま進行しやすい身体の”無自覚レベルの脱水症状”を指します。

簡単に言うと、
「わかりやすい兆候はないのに、身体のパフォーマンスが低下している状態」
です。

睡眠不足や、お腹が空いたならわかりやすく不快感があり
昼寝をしたり、食事をとったり対策をするでしょう。
ですが、軽度脱水は無自覚症状レベルなので、放置されやすいのです。

今回は、この軽度脱水症状がなぜ起きるのか、
そして、どのような無自覚な変化を引き起こすのかをみていきましょう。

この記事を読んで欲しい人
  • しっかり休んでいるはずなのに、疲れが抜けない
  • 午後になると、集中力や判断力が落ちやすい
  • 常に身体にだるさが残っている
  • 疲労の原因は忙しさや年齢のせいだと思っている

どれか一つでも当てはまる場合、
その背景に【軽度脱水】が関係している可能性があります。


身体は、気づかないうちに水分不足になる

まずは、軽度脱水がどのような状態かを整理します。

人は、体重の約2%の水分を失うだけで、集中力や記憶、反応速度といった脳機能の低下が報告されています。
体重60kgであれば、失われる水分量はおよそ 1.2L
この段階では、強い喉の渇きや明確な体調不良は出ないことも多く、
これが「軽度脱水」の状態です。

問題は、この水分量が
特別な運動や炎天下でなくても失われる点です。

たとえば、

  • 安静時でも、呼吸や皮膚から 1日あたり約800〜1,000ml の水分が失われる
  • 室内で過ごしていても、空調によって乾燥する
  • 発汗が少ない環境では、「失っている感覚」そのものが起きにくい

こうした条件が重なると、
水分は減っているのに、本人の自覚はほとんどない状態になります。

身体が「喉が渇いた」と感じるタイミングは、
すでに体内の水分が 1〜2%減少した後 とされています。
条件にもよりますが、これは大体

”最後の水分摂取からおおよそ1〜2時間後”

です。

つまり、1~2時間水分補給していなければ、
”軽度脱水症状(無自覚)”に片足を突っ込んだ状態で生活している
可能性があると言えるでしょう。


軽度脱水が続くと、身体の疲れが抜けにくくなる

軽度脱水の状態が続くと、
まず影響を受けやすいのが「回復の効率」です。

体内の水分が不足すると、
血液はやや濃くなり、流れが滞りやすくなります。
その結果、筋肉や脳に届けられる酸素や栄養の効率が落ちます。

この状態はつまり、疲労が回復しきらないまま残りやすい状態です。

ここで起きているのは、
「一気に疲れる」変化ではありません。

  • 昨日より少し疲れが残る
  • 休んだはずなのに、完全には戻らない
  • 数日単位で、だるさが蓄積していく

軽度脱水による疲労は、
溜まるスピードも遅く、抜けるスピードも遅い。
そのため、
「忙しいから仕方ない」
「年齢のせいかもしれない」
と誤解を招きかねません。

睡眠不足や空腹であれば、
不快感が分かりやすく、昼寝や食事といった対策を取りやすいでしょう。
十分に休んでいるのに疲れが抜けないとき、その原因が「水分不足」にあるとは、知らなければ結びつきにくいのが現実です。

軽度脱水は、誰にでもあり得る疲労の原因でありながら、
疲労として認識されにくいのです。

軽度脱水症状は、脳も疲労させる

軽度脱水による影響は、体力面だけではありません。
前述の項でも触れましたが、軽度脱水でも注意力・記憶・反応時間が落ちると、
複数の研究で示されています。

  • 集中力が長く続かない
  • ひとつの作業を終えるのに時間がかかる
  • 判断に迷う場面が増える

軽度脱水の状態では、
脳に届く水分や血流のバランスが崩れやすくなります。
その結果、思考や判断に使える余力が減り、
普段なら問題なくこなせる作業でも、負担が大きく感じます。

身体も疲れ、脳も疲れているとなれば、もはややる気は奮い起こせません。

  • やれば終わると分かっているのに、手が動かない
  • 些細な作業を先延ばしにしてしまう
  • 頭では理解しているのに、行動に移りにくい

あなたがやろうと思って出来ていないことはもしかしたら

あなたの意思が弱いのではなく、
”身体が行動を起こしにくい状態”となっているせいかもしれないのです。


まとめ:軽度脱水は、疲れが抜けない状態をつくる

いかがだったでしょうか?

軽度脱水症状になってしまうと、

  • 喉の渇きや強い不調がなくても、症状は現れ始める
  • 本人が気づかないままパフォーマンスが落ちていく
  • うまくいかないのは無自覚なコンディションに低下のせいかもしれない

しっかり休んでいるのに調子が上がらないときには、
まず身体の水分状態を確認してみるだけでも、調子が変わるかもしれません。

次回の記事は対策編です。
軽度脱水を引き起こさないためには、要は「こまめに水を飲みましょう」

というシンプルな話です。
水をこまめに飲む習慣を取り入れるノウハウを、次回記事ではまとめていきます。
取り入れやすいものを、ぜひ取り入れてみましょう。