砂糖は”不安と不調の悪習慣”

甘いスイーツや、炭酸ジュースは好きですか?

甘くておいしく、魅力的なのは理解できますが、身体に悪影響を与える存在であることも周知の事実でしょう。

今回は、前編・後編で

前編:砂糖による不安と不調の習慣
後編:その対策習慣

についてまとめていきます。

こひつじ

甘いものを止めろと言うんですか!

ひつじ

おいしいのは認めるけど、リスクを理解したうえで程よい距離感を知っておいて

砂糖のなにがよくない?

甘いものを食べすぎると太る、
このくらいは常識ですし、本記事では深くは扱いません。

取り上げるのは”砂糖は不安と不調をもたらしやすい物質”だということです。

  • 甘いものをたくさん食べている自覚はない
  • 毎日ケーキを食べているわけでもない
  • 健康診断も今のところ問題ない

分かりやすく太っている、みたいな人でなくとも以下のような影響力があり得ます。

  • 夕方になると一気に疲れる
  • 集中力が続かない
  • 気分が落ち着かない
  • 理由はないのに不安になる

本記事では、これらの影響力についてまとめていきます。


砂糖の怖さは”依存性”

砂糖の一番恐ろしいのは、
脳の報酬系を刺激する性質により、習慣化しやすい傾向があると指摘されている点です。

  • 疲れたら甘いもの
  • 小腹が空いたらお菓子
  • 気分転換にチョコや甘い飲み物

小さな行動なので毎日の繰り返しやすい要素がほとんどです。

「砂糖=医学的な依存物質」とは結論できないという研究もありますが、強い報酬刺激と行動の条件付けが重なり、
「欲しくなるリズム」が日常化しやすい――この点は現実的によくある事例です。

だからこそ、自覚のないまま習慣になります。


砂糖の悪習慣①:太りやすい根本原因

まずは当たり前の、砂糖を摂り過ぎると太る点に触れておきます。

現代社会は幸いにして飽食の時代、本当に食うに困ることはほとんどありません。
しかし、砂糖は純度100%の”エネルギーの塊”でどうしても供給過多になりがちです。
エネルギーの塊が必要なほど、現代社会の生存は難しくありませんので、エネルギーは体内で余ってしまうことになります。

エネルギーが豊富になり、一時的に元気になりますが、その裏で、

  • 余ったエネルギーを脂肪として溜め込む
  • 脂肪を燃やしにくい状態が続く
  • 間食が増えやすくなる

という流れが進みます。

成長期の未成年・日々運動習慣のある人・登山の生命時アイテム、ならいざ知らず、過剰なエネルギーを、消費しきれずに脂肪として貯め込む=太るのは至極自然な流れです。


砂糖が悪習慣②:不安の再生産構造

砂糖の分かりにくい怖さに、気分の安定を削るところにあります。

  • なんとなく落ち着かない
  • 理由はないのに不安になる
  • イライラして集中できない
  • 変にソワソワする

これらの症状は、砂糖の摂り方が絡んでいる可能性は十分あります。

こひつじ

でも甘いお菓子を食べると落ち着きますよ

ひつじ

一時的にはね。その後には必ず反動があるんだ


砂糖は「不安っぽい症状」を作りやすい

甘いものを摂ると血糖値が急上昇し、しばらくして血糖値が下がります。
この流れの中で出てくる症状が、不安と似た症状を呼び起こします。

血糖値が急に上がったあと、インスリンの働きで血糖値が下がっていきます。
下がっていく過程で、

  • 集中力が落ちる
  • 落ち着かなくなる
  • ソワソワする
  • イライラしやすくなる

といった変化が出やすくなります。

”血糖値が下がったら”ではなくて、”下がっていく過程で”というところが厄介で、
血糖値が乱高下するだけで、脳のエネルギー供給は不安定になるということです。

その結果、
主観的には「なんとなく不安」「落ち着かない」
という感覚を呼び起こします。


“不安”を砂糖が一瞬だけ和らげてくれる

ここが一番やっかいです。

不安っぽい感覚が出たときに甘いものを食べると、体感として「ラク」になります。

  • 砂糖を食べる
  • 一瞬だけ落ち着く(気分が上がる)
  • その後また落ちる
  • もう一回欲しくなる

この往復で、”不安 → 砂糖で解決”という学習が進みます。

  • 午後に集中が切れる
    → 甘いもの or 甘いカフェラテ
    → 一瞬復活
    → 夕方にソワソワ・焦り・疲労感
  • 夜、疲れて甘いもの
    → 一瞬リラックス
    → 寝る前に頭が冴える / 落ち着かない
  • 食後、デザートがないと物足りない
    → 食後の“満足”が砂糖頼みになる
    → ない日は落ち着かない

砂糖で揺れた感覚を、砂糖で埋め合わせている
という構造です。

こひつじ

これは僕のことを言ってるんですか?

ひつじ

多くの人にあてはまる事例ではあるね…

個人的な観察としても、砂糖は“繰り返し欲しくなる=リピートしやすい”性質があるように感じられます。これは多くの嗜好性食品にも活用されています。
商品を売るにあたって、リピートしたくなる性質は当然魅力的です。

もちろんすべての商品がそうではないでしょうが、自分の商品を売りたいと狙う製造者がこの中毒性に注目するのは無理からぬ話です。


”砂糖摂取とメンタル不調”の関連は繰り返し出ている

複数の研究で、砂糖や高糖分食と不安・抑うつなどの関連性が示唆されています。
これらは因果関係を断定するものではありませんが、傾向として観察されるテーマです。

  • 砂糖や甘い食品・飲料の摂取が、”気分障害”の発症リスクと関連する可能性を示した研究。
  • 「高糖質・高糖分の食事」が情動(不安や抑うつなど)と関係しうることがまとめられた研究
  • 調理過程での追加糖と特性不安(その人がどの位日常的に不安を感じやすいか)の関連を示した研究

複数の研究で「砂糖や高分糖の食事とメンタル不調が関連する可能性」が報告されていますが、
これらは因果関係を断定するものではなく、関連性の示唆に留まっています。


砂糖の悪習慣③:「炎症」と「老化」

気づきにくいところで進むのが
炎症老化(糖化)です。

こひつじ

老化は分かりますけど、炎症ってケガとか?

ひつじ

要は、「老けやすくなる」の一言だね。詳しく見ていくよ


砂糖は「慢性的に炎症が起きやすい体」を作る

砂糖を多く含む食生活は、
体内で炎症反応を起こしやすい状態を作ることが知られています。

ここでいう炎症は、発熱や痛みを伴う急性炎症ではなく
自覚しにくいレベルで続く慢性炎症です。

炎症とは、ケガや細菌が身体に入ってきたときに身体を守る働きです。
問題になるのは、
守る必要がない場面でも、炎症が起き続けることです。

砂糖の多い食生活をすることで

  • 血糖値の急上昇・急降下が頻繁に起きる
  • インスリン分泌が過剰になりやすい
  • 活性酸素が増えやすい
  • 腸内環境が乱れやすい

これらはすべて炎症反応を刺激しやすい条件をみたし、

  • 疲れが抜けにくい
  • だるさが慢性化する
  • 回復に時間がかかる
  • 体が常に重い感じがする

といった「軽い不調」が増えていきます。

本人は体調不良だと認識していなくても、
体は常に軽いダメージを受け続けている状態とでもイメージしてもらえば、わかりやすいでしょうか。

慢性炎症が続くと、体は常に“自動的に消耗していく状態”となります。

  • エネルギーが回復に回らない
  • 修復より対処が優先される
  • 余裕が減っていく

その結果、

  • 以前なら問題なかった負荷がつらい
  • ちょっとした無理で疲れ切る
  • 気力が戻るまでに時間がかかる

といった変化が起きやすくなります。
これは加齢だけの問題ではありません。

炎症が続くほど、体の消耗スピードは早まります。


血糖値の高い状態は「老化(糖化)」を進める

砂糖によって血糖値が高い状態が繰り返されると、
体内では終末糖化産物(AGEs)が作られやすくなります。

AGEsは、

  • 皮膚のハリや弾力を奪う
  • 血管を硬くする
  • 臓器や神経の働きを低下させる

といった形で、
体内の細胞を内側から劣化させていく物質です。

いわゆる「老化」は、
年齢だけで進むものではありません。
血糖値の乱れは、老化に関わる仕組み(糖化)を進めやすいことが指摘されています。

どんなに高級美容液や、運動習慣で若さを取り戻そうとしても
老化を遅らせることはできても、若返らせることは残念ながらできません。

今あなたが無自覚に口にする砂糖によって、老化を加速していると考えるとちょっと怖くはありませんか。


老化と炎症は、見た目より先に「体の余裕」を奪う

こひつじ

体調悪くなってきたら対策してみますよ

ひつじ

体調が悪くなるほどなら、だいぶ進行してしまってるよ

炎症や糖化が進んだからといって、
すぐに病気、わかりやすく例えば糖尿病などになるわけではありません。

もっと手前の段階で起きるのが、

  • 体力の底が浅くなる
  • 無理がきかなくなる
  • 回復が遅くなる

といった変化です。

年齢の割に若い人は総じて、「身体が老いる習慣」を意識して避けているから若々し身体を維持しています。

老いる習慣(この場合日常的に砂糖を摂取する習慣)が積み重なると、
生活全体の余裕が少しずつ削られていきます。


砂糖は”不安と不調の習慣”製造ツール

当ブログは習慣化や仕組み化に便利な知識をまとめていますので、
便利なツールなどもよく紹介します。
砂糖はいわばその逆、”不安と不調を呼ぶ習慣”製造ツールのような存在ですね。

  • なんとなく疲れている
  • なんとなく不安
  • なんとなく調子が悪い

この「なんとなく」が、日常の基準になってしまい、多くの場合、

  • 年齢のせい
  • 性格のせい
  • 忙しいから仕方ない

そうやって片づけられます。
砂糖は日常にあまりにも深く根付いていますので、明確に意識しないと距離を空けることは困難です。


まとめ

いかがだったでしょうか?

普段から気を付けている方であれば当たり前の内容ですが、よく知らなければ不安になるは当然の感覚です。

砂糖の問題は、

  • 知らないまま取り入れやすいこと
  • 気づかないまま依存しやすいこと

にあります。

この取り扱い注意の存在とどう付き合っていくべきか、後編の記事で対策をまとめていきます。

こひつじ

砂糖…怖いですね

ひつじ

次の記事で対策習慣をまとめるから、不安を感じるなら取り入れてね!